「放射光サイエンス将来計画特別委員会」の設置について

2010/04/11

 日本放射光学会では、放射光科学の将来(2020年の姿)のビジョン・ロードマップを策定したいと考えています。図らずも昨年の行政刷新事業仕分けで学会自らが闘う学会となって各学問分野でビジョン・ロードマップを持つことが重要であることを知らされ、「ビジョン・ロードマップを持たない学会は滅びる」ということを思い知らされました。

 放射光学会では、去年放射光光源の将来計画を策定するためのワーキンググループ(雨宮委員長(東大))が招集されており、すでに2回会合が持たれています。そこで、放射光の利用を中心とした「放射光サイエンス将来計画」特別委員会を新たに設置し、放射光サイエンスのビジョン・ロードマップを策定していきたいと考えています。これは、4月10日に開催された放射光学会評議員会で設置が認められ、水木氏(原子力機構)を委員長とした上記特別委員会が設置されました。

 予定では、様々な分野で活躍され放射光サイエンスに関して夢やビジョンをお持ちの10名程度の委員を選び、2010年中に2回程度会合を持ちたいと考えています。そこで話し合われたものを纏め、2011年1月に開催される合同シンポジウムで中間報告をし、2011年度中に光源の将来計画特別委員会と合同の会議を持ち、放射光学会としての将来計画としたいと考えています。

放射光サイエンス将来計画特別委員会委員

足立 伸一(KEK) 有馬 孝尚(東北大) 尾嶋 正治(東大) 木村 昭夫(広大)
腰原 伸也(東工大) 佐藤 衛(横浜市大) 唯 美津木(分子研) 田中 隆次(理研)※
中川 敦史(阪大) 中迫 雅由(慶応大) 西島 和三(持田製薬) 野尻 浩之(東北大)※
初井 宇記(JASRI/理研) 原田 健太郎(KEK)※ 水木 純一郎(原子力機構) 矢橋 牧名(理研)

(以上16名、下線委員長 ※第1回目委員会以降に就任)

放射光サイエンス将来計画特別委員会記録

■ 第1回 2010年6月12日(土)東大工学部5号館341号室(談話室)議事録

■ 第2回 2010年11月13日(土)東大工学部5号館341号室(談話室)議事録

放射光サイエンス将来計画特別委員会 中間報告書

■ 日本学術会議大型計画マスタープラン(放射光将来計画)

■ 放射光サイエンス特別委員会報告